近況報告 2006年6月13日
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
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5月に日本に行ったときに、U先生という小児科医の先生にお会いして、相談に乗っていただきました。
U先生はとても笑顔のステキな、真心のお医者さんという雰囲気の方でした。
カテンベの血液検査の数値なども見ていただきました。
カテンベが最初にナイロビに来て治療を受け始めたときの数値は、日本ではなかなかもう見られないような完全な腎不全の数値だ、ということでした。普通に医療が受けられる日本でならば、ここまでの状態になる前に何らかの治療を施すので、ここまでの数値というのはまず見ることはない、というほどのものだったようです。
これは、とても普通に生活ができないような状態の数値であるけれども、子供の場合、ときどき、考えられないことが起こることがあるのだ、と先生はお話されていました。
検査の結果だけを見ると、とてもこれで普通に生活しているとは信じられないような状態の子供が、元気に走り回っている、ということが、奇跡的にだけれどたまにあるのだそうです。
長い時間をかけて徐々に悪くなっていった場合、体は、その悪い状態に適応していき、なんとか普通の状態を保つようにがんばるのだそうです。
カテンベの場合も、相当長い間、病気がだんだん悪くなりながらも、体は一生懸命それに対応して生きてきたのだろう、とおっしゃっていました。
さて、人工透析についても、いろいろアドバイスしていただきました。人工透析は、働かなくなった腎臓にかわって、体内の老廃物を取り除く作業をしてくれるけれども、腎臓の機能というのはそれ以外にもたくさんあるわけで、透析というのは万能ではなく、腎臓の機能をすべて満たしてくれるわけではない。だから、透析でとりあえず現状維持はできるけれど、現状維持以上のものではありえない。(カテンベの場合、透析をしているだけでは、これ以上成長しない。) それと、透析は永遠にやり続けられるものではないかもしれないと思っていたほうがいい。血管がもたなくなったら、透析を続けられない。
・・・・と、このようなことをお聞きしました。
カテンベは、2月に透析をはじめてから、ずっと、体重24kgから変化しません。(透析を受ける前とあとでは、だいたい、1kg弱くらい体重が減ります。)
カテンベは6月21日の誕生日で15歳になるのに、これから先ずっと、体重24kg以上に育つことができないのか。
先生がおっしゃるには、腎臓移植をしなければ、これ以上に成長することは無理でしょう、ということです。腎臓が働いていなければ、カルシウムを生産することができないから?ということのようです。
今のカテンベの状態は、腎臓は両方ともほぼ完全に働いていませんので、カルシウム不足を補うために、骨を溶かして、血中のカルシウムの度合いを体が保とうとしているのだそうです。だからカテンベの骨はもろいし、骨盤が成長していないのでうまく立ったり歩いたりすることができません。
とりあえず透析を受け続けて命を維持することができても、それでは、カテンベはこれ以上成長できないし、元気に立ったり歩いたりすることもできない。妹や弟や同級生はどんどん大きくなっていくのに、カテンベは大きくなっていくことができない。
ようするに、腎臓移植をしなければ、カテンベは現状から一歩も先に進むことはできないのだ。ということがあらためてわかりました。

さて、腎臓移植手術に関して、危険がないわけではありません。
特に、ケニアの病院では、手術後の感染に対する対策が甘いので、そこが最も心配されるところだということです。
先日、腕のシャントを使えるようになったから、肩のほうから入れていた管をはずしたのだけれど、そのときに、ひどく感染して、リンパ腺がパンパンに腫れあがり、薬を飲んでもなかなか腫れがひかず、カテンベはとても苦しみました。そのことについて先生は、「その程度のことでそんなにひどく感染させてしまうようだと、手術のときにどうなってしまうのか心配だ」とおっしゃっていました。
2月に基金を立ち上げてから、腎臓移植手術を受ける目標を、7月1日に設定していましたが、6月中旬になった現在、この7月1日手術目標は果たせないので、次の目標をどのように定めるかについての話し合いを、今週、カテンベと、カテンベの家族、私、大西匡哉の間で話し合います。
現状で、すぐに手術が受けられない最大の理由は、費用がまだたまっていないせいです。
いろいろ調べた結果、手術を受ける可能性としては、ケニアか、インドか、このどちらかにしぼろうと考えています。
インドで手術を受ける利点は、ケニアよりも費用が安く、ケニアよりも技術が高いことです。しかし、やはり、家族がいるアフリカからカテンベを引き離すということに不安があります。
慣れない土地での不安や心細さが、状態にも影響してくるかもしれません。
やはり、たくさんの家族や友達がいるアフリカで、みんなに見守られながら手術を受けるのが一番良いのではないかと思いますが、技術面や、医療のクオリティで不安があります。
ケニアでは、透析の機械も、子供用の機械がなく、大人用で代用しています。
それと、手術後は、移植した腎臓の適合性を高めるために、大量の免疫抑制剤を投与しなくてはならないそうですが、そのせいで、免疫が完全になくなったような状態になるため、完全無菌状態におかなければならないそうです。風邪の菌でも命とりになってしまうそうです。ケニアでは、この対応が十分できるかどうかが、不安なところです。
この、手術前1ヶ月と、手術後2ヶ月というのが、とても大切な時期で、この時期をどう乗り切るかがカギだということです。
インドで手術を受けるならば、ケニアよりも費用がだいぶ安くなりますから、今の時点でも費用としては何とかなりそうではあるのですが、インド滞在も最低でも3ヶ月になること、それ以上になるかもしれないこと、など考えると、簡単にはインドでの手術に踏み切ることができません。
ケニアで手術を受けるためには、まだお金が足りません。
なんとか7月1日目標に間に合うようにしたかったのですが、無理でした。
今後の目標としては、私、大西匡哉、マテラさんが9月から10月にかけて日本に行きますので、そのときにどのような動きが生まれてくるか。それによって資金集めがどのように進むか。というのがポイントかと思っています。できれば、それで年内に手術にのぞむことができればと思っているのですが、まずはカテンベと家族の心構えが大事ですので、話し合いをしたいと思います。

上記のように、ケニアでの手術は簡単ではありませんが、そこに、とても心強いサポートが生まれてきました。
様々なつながりがつながりを生んで、今、世界各地のヒーラーの方々から、不思議なご縁でたくさんご連絡をいただくようになってきました。
祈りや、手を当てることによって、そして、体内に光を注入することによって、など、様々な方法での癒しを実践されているプロのヒーラーの方々が、あちこちからサポートをしてくれています。
ロンドンのケニア人カレンと、ナイジェリア人のジョセフィンは、祈りによって奇跡を起こすヒーラーですが、全力をあげてカテンベをサポートしてくれています。
松山の万寿さんは、ケニアまでヒーリングに来てくださっただけでなく、その後も、たくさんの方々にカテンベの話をしてくれて、そのご縁で遠くからサポートしてくださる方々とつながってきました。さらに、関東や、東北のヒーラーの方々からもご協力をいただいています。
これらの貴重な出会いは、偶然ではないという気がします。何しろ、これだけの短い期間で、なぜこれほどたくさんのヒーラーの方々に出会うことができたのでしょう。とても偶然とは思えません。本当にありがたいと思います。
ケニアでの手術は簡単ではないけれど、こうやって、世界中のあちこちから、ヒーリングパワーを送っていただいてサポートしていただいたら、うまくいく可能性があるかもしれない!という希望を感じています。
手術が決まったら、その方向と時間に集中してカテンベをヒーリングパワーで支えていただけたらと願っています。
そのためにはカテンベについてどんな情報が必要でしょうか? できるだけたくさんの写真があったほうがいいのかな、とか想像していますが、どんなことでもアドバイスいただけるようなことがあれば、ぜひおしえてください。ecotour@gol.com までメールいた
だけますと幸いです。

「天上のシンフォニー」という小説をお書きになった、作家の伯宮幸明さんからも、とても温かいメールをいただき、とても感動しました。
6月24日に開催される、「天上のシンフォニー・地球際」というイベントの収益の一部を、カテンベ救済基金に提供してくださるということなのです。http://www.goldentemple2012.com/chikyusai.html
実は私、5月に日本に行った際に、アマニ・ヤ・アフリカの石原お母さんが、「この小説、すばらしいからぜひ読んで」と言って、私に「天上のシンフォニー」をくれたのです。
それで、ケニアに帰ってきてから私もさっそく、この本を読みました。とてもワクワクする内容で、そして、たくさんのメッセージがつまった小説でした。
読み終わって数日後に、著者の伯宮さんからメールをいただいたので、本当にびっくりして、とても感動しました。

では、カテンベとの話し合いの結果も、また追って報告させていただきたいと思います。
匡哉は、CD制作の大詰めで大変そうです。6月中になんとか形にしたいと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。


早川千晶
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by keep_music | 2006-06-13 22:36 | 経過報告
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