2006年11月9日 手術後15日目
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介
基金口座振込み先
UPEPOアフリカの風ネットワーク

カテンベが退院しました!

前日からカテンベはおおはしゃぎ。なんといっても、4ヶ月ぶりの退院です。

今後まだまだ注意が必要ですが、病院を出て自宅療養でOKということになりました。

しかし、ナイロビでのカテンベ一家の自宅はキベラスラム内にあり、衛生面に問題があるため、免疫抑制剤を大量に飲んでいるカテンベには感染の危険があります。





今、感染症にかかると命取りなので、しばらくは、ナイロビ病院内のゲストハウスに滞在することになりました。

お母さんはまだ安静が必要なことと、3歳のメジラちゃんがいるため、匡哉がカテンベと一緒にゲストハウスに住み込んでくれることになりました。

退院したとはいえ、これからも毎日、尿と摂取する水分の量を測り、記録していかねばなりません。

だけどとにかく病院を出ることができて、カテンベは大喜びで思い切りくつろいでいます。

病室を出て行くとき、カテンベはとても誇らしげでした。看護婦さんや警備員さん、入院仲間やその家族など、たくさんの人々に誇らしげに挨拶をして、車椅子で堂々と病室を出発したのでした。

f0077583_1555420.jpg
ナイロビ病院のゲストハウスに引っ越してくつろぐカテンベとお母さん。



カテンベは歩いてはいますが、まだ足がしっかりしていなくて、長い距離を歩くことができません。ゆっくりゆっくりと、ひょこっ、ひょこっ、というかんじにしか歩けません。

カテンベは、「早く走り回れるようになりたいなぁ!」と言っているのだけれど、ムウォンゲラ先生に、あせりは禁物だよ、と言われました。

カテンベは長年の腎不全で、骨もボロボロになり、筋肉もまったくないような状態になってしまっています。今、新しい腎臓は本当にすばらしく機能をしており、血液検査の結果はほぼ正常に近いところまでいっています。だけどまだヘモグロビンの数値が低く、貧血です。先生によると、これから1~2ヶ月のうちにまずはこの貧血状態が改善され、ヘモグロビンの数値が正常になり、そのあと、6~7ヶ月間かけて体が準備をはじめて、それでやっと、7ヵ月後くらいから体が育ち始めることができるのだそうです。

なので、これからまだ半年くらいたたなければ、骨や筋肉は育ってくれないのだそうです。だけど確実に育つよ!だからあせらなくていいよ!と先生が励ましてくれました。

そうなると、急に男の子っぽくなってくるよ、と言いました。なぜなら、ホルモンも正常になっていくからだそうです。

本当にいままでカテンベの成長は停止状態だったのですね。

腎臓ひとつで、これはほんとにすごい変化です。

体って、たくさんたくさんのお仕事をするいろいろな部分がぜんぶみんなひとつで調和してこそ、私たちはこうして生きていられるんだなぁ・・・と、あらためて体のすごさを感じました。

命が働いている(生きている)っていうことじたいが、奇跡的なことなんですね。ほんとに。ということは、あなたも、私も、動物も、植物も、誰もかれもがすべて、奇跡の存在なんですね。

ムウォンゲラ先生によると、これから危険期間は90日間。この90日間はとにかく、人ごみを避け、体を疲れさせないよう、風邪を引かないよう、疲れたらすぐに休んで、いつも清潔にして、良い食べ物を食べ、規則的な生活をして、厳重注意しなくてはなりません。ということです。

この危険期間を通り過ぎたら、腎臓はだいぶ安定していき、薬の量も安定していくということです。

カテンベの場合は、今のところ拒絶反応もなく、とても安定しているので、思ったよりも薬の量は少なくてすみそうかもしれない、と言ってもらいました。(しかし、今はまだ油断できないそうです。)

現在の時点で、薬代は一ヶ月で65368シリング(約11万3千円)となりました。

昨日の退院の時点で、2か月分の薬を購入しました。

これからどのくらいこの薬を減らしていくことができるか、どのくらいのところで安定するかというのが、今後かかってくる費用の鍵になっています。
f0077583_157364.jpg
ジェニアちゃんとカテンベ。カテンベは2号室でジェニアちゃんは3号室。


このゲストハウスでは、病院と同じように、すべての食事の管理をしてくれているのでとても安心です。ずっと付き添い生活をする匡哉はとっても大変だと思いますが、カテンベは「匡哉と2人暮らし!」というのが最もワクワクする内容だったようです。

部屋にはギターもあり、匡哉がパソコンも持ってきたのでインターネットも見れて、CDも聞けて、カテンベは超ごきげんであります。自分のブログも、はじめて見ることができますね!

では、私は明日より、55回ピースボートに出発いたします。

ピースボートの皆さんも、カテンベの命を支えてくれた仲間たち、カテンベ応援団の一員です。船の中でたくさんの心とつながることができますように!とても楽しみです。

シンガポールからモンバサまで、船内で講座をやりながら航海して、11月25日に帰ってきます。がんばりたいと思います。

しばらくご無沙汰してしまいますが、皆さんもお元気でお過ごしください。カテンベは頼もしく、「いってらっしゃ~い!ピースボートの皆さんによろしくねぇ~!」と言ってました。

こうしてすべてが順調なこと、ほんとにほんとに、みんなほんとにありがとう。

早川千晶
[PR]
by keep_music | 2006-11-13 15:09 | 経過報告
<< 会計報告 2006年11月9日 経過報告 2006/11/10 >>