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カテンべ救済基金会計報告
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介


●2006年3月27日付け会計報告

募金目標金額         14,526,365円
募金金額合計          1,499,175 円 + 7,000ksh
3月18日までの支出合計   1,021,193円

(各項目の明細についてはウペポHP内の会計報告をご参照ください)

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カテンべ救済基金にご協力くださいまして、ありがとうございます。

ショックなことがありました。今後かかってくる費用の明細を記載した正式文書が欲しいとムウォンゲラ医師にお願いをしていましたが、そのレターができてきました。
すると、これまで、口頭の話では、「手術後に必要な薬代は月に1万5千シリング」だと何度も言われていたのにもかかわらず、レターには、月額4万シリングと書かれていたのです。
青ざめて、詳しく聞いてみたところ、なんでも、手術後に飲まなければいけない「適合性を高めるための薬」は、一生とりつづけなければいけない薬だそうですが、その量は手術後にどの程度適合するかによって変わってくるので、今は概算できないということですが、だいたい月額4万シリングかかるのが普通だということでした。
「それなら、最初に言っていた、月額1万5千シリングというのはなんだったの?」と聞いたところ、「それは、少なくてすむ人の場合の金額だ。」と言いました。
それならそれで、なぜ最初からそう言ってくれなかったのかと頭にきましたが、そう抗議しても、薬の値段が変わるわけではありません。
仕方ないので、今回、会計報告の中の、「これからの支出予測」の項目を計算しなおしました。
そうすると、薬代むこう10年分を含めるとして、募金目標金額は1453万円ということになってしまいました。

途方に暮れていたところ、看護婦のビッキーさんが、良いことをおしえてくれました。薬は方法によっては安く入手できる可能性もあるということなのです。ケニアよりも、インドのほうが薬の値段が安いので、インドまでわざわざ買いに行く人も多いのだそうです。
そうすると、半年に一度、誰かがインドに行き、薬を買ってくる。という方法が考えられます。
このへん、これからもっと詳しく調べていきたいと思います。もしもこういう薬を無料もしくは安価でゆずってくれる、もしくは、薬代の一部をサポートしてくれる、というような活動をしているNGOなどがあるとしたらとてもありがたいのですが、もしも情報持っている人いたらおしえてください。

よろしくお願いします。

ナイロビより。

早川千晶
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by keep_music | 2006-03-31 10:56 | 会計報告
●カテンべ救済基金、全国同時街頭募金運動について!●
早川千晶

皆さん、こんにちは。ナイロビから早川千晶です。
5月に1週間だけ日本に行くことになりました。
毎年恒例の、日比谷公園で行なわれる「アフリカンフェスタ」への出演依頼をいただいたためです。
このへんについては、詳しいことは決定次第、またお知らせいたしますが、アフリカンフェスタは5月20日、21日の2日間ですので、ぜひ、カレンダーにチェック入れておいてください!

こうして短い時間ですが日本に行くことになったので、他の企画も考えはじめているところです。
カテンべが早く手術を受けられるように、日本で「街頭募金」をしてみたいと思っています。
これについて、私はこれまで街頭募金をしたことがないので、情報を知りたいと思っています。
もしもこれまで、街頭募金の経験がある方がいらっしゃったら、アドバイスをいただけないでしょうか?
知りたいのは、街頭募金をするためには、お役所などから許可を取らなければいけないのかどうか、ということ。
それと、どういう場所で、どのような形で、どんな時間帯でやるのが効果的なのか?ということ。
最大の効果をあげるために、何かコツなどがあったら、その作戦をアドバイスいただけるとありがたいです。
どうかよろしくお願いいたします!!

それと、お手伝いしてくれる人を募集したいと思います。
関東圏で一緒に街頭募金をしてくれる人、ぜひぜひ、お申し出ください。
どうかよろしくお願いします!!

私は、5月19日の夜に東京着。
20,21日がアフリカンフェスタで、そのあと、22,23,24,25日に街頭募金を行い、25日の夕方出発でケニアに帰ります。
というわけで、5月22,23,24,25日に街頭募金を手伝ってくださる方、ぜひ、よろしくお願いいたします!

私は、東京のどこかか、横浜か、とにかく関東圏のどこかで、効率の良さそうなところを選んで街頭募金をしたいと思うのですが、もしもこの時期、日本全国のどこかで、私たちと一緒に街頭募金をしてみようというアイディアがある方がいたら、ぜひ、お申し出ください。
カテンべ救済基金として、全国同時募金運動、という形でできたらすばらしいと思います。
5月20,21日が週末ですが、このときは、私たちはアフリカンフェスタで「アマニ・ヤ・アフリカ」でもNGOコーナーに出展したいと思っています。(まだこれから応募して審査されなければならないので、まだ決定ではありません。)
なので、全国同時募金運動は、5月20,21日の土・日を中心として、もっとやれる場合は5月中ずっと、ということで挑戦できたらと思います。
もちろん、都合により日にちがずれてもOKです。
「全国各地でみんなで取り組もう」ということだと、お互い励まされるし、効果も上がるのではないか?と思い、呼びかけをしたいと思いました。
興味ある方はぜひ声をかけてください!
よろしくお願いします。

早川千晶  ecotour@gol.com
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by keep_music | 2006-03-31 10:43 | イベントのお知らせ
チャリティイベントのお知らせ
06/04/21(FRI)
Liquidnote×横浜ハランベ Charity Party "天地風彩" @ 芝浦cube326
23:00 - 6:30 Donation:1000yen

アフリカ・ケニア在住 横浜タイコ番長 大西匡哉の呼び掛けにより企画された、生まれつきの難病に苦しむ少年カテンベ君を救う為のイベントです。
イラク、アフガニスタン、ニューオーリンズのハリケーン被害、インド洋の大津波など注目を集めるようなチャリティ以外にも世界にはたくさんの悲劇、お金さえあれば救えるような命がたくさんあります。
日本では僅かな金額でも貧しい国の人たちの命を救うことは、充分にできます。
これをきっかけに身近なところから自分と世界の関わりを見直してみてはいかがでしょうか 。
入場時にお預かりする1000円は、経費を除き全額がカテンベ腎臓移植基金に寄付されます。
参加アーティストも無償で協力してくれています。感謝!

参加してくれるアーティスト.

-横浜ハランベJam stage-

-LIVE-

YoleYole
たくは叩叩叩ち(はち、叩叩叩、たくはつSpecial unit)
tickles
Mantis
id
宗田祐介

-DJ’s-

Funny Sun(JOYSTREEM)
no.9
Hide(heavensdiveproject)

-Liquidnote Dance Floor-

-Live-

Thraw(ELF music/光響)

-DJ's-

Diskoman(digitalblock)
choco(digitalblock)
JOe..(Masala sounz/PSYNEWS)
Bosh(LOG/Planet Dance)
まさ(liquidnote/zeroglavity)
tao(liquidnote)

-Visual-

hiseki gfx (DEL-TEX/ CrystalOrder/ darkness)
零式 (V.V)
SIDE-SEVEN [DEL-TEX /Turbulence /Masala Sounz]

-Photo-

genzoo
まこ

-art-

Ryo
遊水
瀬戸冬美
エリー
ちっくん

-Live Painting-

HIME☆

-shops-

CHACO  げんめい  BABE RAINBOW  anuenue
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by keep_music | 2006-03-31 10:36 | イベントのお知らせ
カテンベ救済のための「ハランベTシャツ」
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
UPEPOアフリカの風ネットワーク
カテンベの紹介

カテンべのために日本各地でいろいろな人が動き始めてくれています。
チャリティイベントやチャリティフリマを開催してくれた人、アクセサリーやTシャツを作って利益を募金してくれている人、チラシを作って配りはじめている人、自分の職場に募金箱を設置してくれた人、などなど・・・・。
心から感謝です。
私と匡哉もこれからいくつかチャリティグッズを作りたいと思います。
JIWEではチャリティCDを作ることにしました。
私は、ビーズ細工のカテンべ救済グッズを作ろうと思ってます。
今後、こんないろいろなチャリティグッズが登場するたびにお知らせしていきたいと思います。
他にもアイディアある方、ぜひご参加ください!!
お待ちしています!!

まずは、とってもステキなTシャツをデザインしてくださったロドリゲスさんをご紹介します。

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カテンべ救済のための ”ハランベTシャツ” by ロドリゲスさん!



佐藤ロドリゲス達博 さんが、とってもステキなTシャツをデザインしてくれて、イベントや口コミによる販売がはじまっています。
重度の腎臓病に苦しみ、移植手術の準備をしているケニア人の少年・カテンべ君を助けよう!というチャリティTシャツ販売です。
ロドリゲスさんデザインのこのTシャツには、「ALOHA for everyone」と書かれています。
ハワイの人々が毎日、挨拶の言葉として使っている「アロハ!」という言葉には、実は、深い意味があるのだそうです。
以下は、ロドリゲスさんからのメッセージです。

・・・・ALOHAは、直訳すると愛ですが、これはA,L,O,H,Aを頭文字とするハワイ語の集まりです。
Akahai、Lokahi、'Olu'olu、Ha'aha'a、Ahonui でALOHAです。
それぞれ、優しさ、調和、楽しみ、謙虚、忍耐という意味です。
また、Aloは、前、Haは呼吸です。これを直訳すると「呼吸の前」ですが、人間が生きてこの世に生を受けていることを自覚すること、そして、神の前で自分は呼吸をしていることを意識する、あるいは、全ての尊敬する人々の 前に自分はいると言うことを意味したものでもあります。
まさしくこの言葉通り、国籍、性別を問わず人間のあるべき姿だと思います。
今回の募金に関しては明らかに国は違うけど、みんな同じ人間であり、決して憎しみあったり、いがみあったりする為に生まれて来たワケではないこと、むしろ必ず愛をシェアする為に生まれてきていることをデザインに載せたいと思いました。
(ロドリゲスさん談)

この「ALOHA」という言葉が書いてあるTシャツを着ていると、とっても平和な気持ちになれそうです。興味がある方はぜひご連絡ください。
ご購入希望の方はメールにてお願い致します。
ta-tsu55@sco.bekkoame.ne.jp
(BANYANS/SURF GLOSS 佐藤ロドリゲス達博 さんまで。)

色はライトイエロー、または白のお好きな方をどうぞ。

価格 ¥2,500-

売上金の50%が、カテンべ救済基金に寄付されます。

サイズは140、150、S、M、L です。

サイズ目安

女性の方は-----------------------------------
身長150cm位 140
身長160cm位 150
ルーズ目で着たい方 S

男性の方は-----------------------------------
普段Mサイズ着用の方は S
普段Lサイズ着用の方は M
かなり胸板の厚い方等  L

送料、振り込み手数料ご負担の上、Tシャツ送付、お振込みを頂けますと幸いに存じます。
送料は一枚当たり160円で、メール便にて送ります。
2枚以上同時発送の場合は一枚一枚別々メール便発送させて頂きます。
メール便は発送から3~4日で到着します。

こちらのTシャツはオーダー頂いてから個人的にシャツを購入し、その都度プリントをする為、オーダーから納品まで10日以上かかることもございますのでご了承下さいますよう、お願い致します。


・・・・・・私もこのTシャツ着たいです。これから、日本でのイベントなどの際にも販売していきたいと思います!
ぜひよろしくお願いします!・・・・・・・・
(ナイロビより。早川千晶)
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by keep_music | 2006-03-28 23:28 | チャリティーグッズ
近況報告2006年3月26日
大西匡哉
UPEPOアフリカの風ネットワーク
カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介

ナイロビは久々に冷たい雨が降り、乾いた土を潤しています。
しかし話によると海岸地方ではではほとんど雨が降っておらず、長引く乾期にみな辛抱しながら生活していることと思います。

カテンべは順調に透析を続けており、体調も安定しています。
足腰は依然として良くなく歩くのもやっとの状態が続いていますが、表情はだいぶ明るくなり、病気に対しても前向きに立ち向かって行こうとしてるのが見て取れます。

先週の火曜日、カテンべと家族のみんなでナイロビナショナルパークの一角にある、「ゾウの孤児院」と「キリンセンター」に行ってきました。
カテンべは実物を見たこともないのにスケッチブックにゾウの絵を書いていたので、それを見た千晶さんが「本物を見せてあげたい」といって、連れて行ってくれたのでした。
ゾウの孤児院は、ケニヤ各地で密猟者などに親を殺害され、孤児になった子象やサイの子供などを集めて、ある一定期間世話をしているところです。
初めて間近で見る子象たちに、カテンべは少々おびえながらも興味深く眺めていました。が、3歳の妹マリアムは初めて見る異様な生き物に驚き、泣き出してしまいました。
キリンセンターでは二人とも大きなキリンたちに(キリンたちの唾液で手をべとべとにしながら)喜んでエサをあげていました。
カテンべは長いこと病院以外の場所へ行くこともなく退屈していたところだったので、いい気分転換にもなり、とても楽しんでいました。

さて、カテンべの腎臓は今ほとんど機能していないので、透析を受け続けなければ生きられない状態です。
透析は機能しなくなった腎臓にかわり、血液を浄化してくれるのです。
この透析を受けるのに毎回15000円以上の費用がかかります。
カテンべは週に3回の透析を受けなければならないので、透析だけでも月に20万円以上かかる計算になります。
現在透析にかかる費用は募金から直接出しているので、事実上日本のみんなのおかげで命をつないでいることになります。
協力してくれている皆さん、ありがとうございます。
しかし一方現在募金は足踏み状態が続いており、このまま行くとあと数ヶ月で募金も底をつき、透析を受けられなくなってしまう可能性も出てきています。
透析を受けられないということは、それはそのまま死を意味します。
そこで、みんなでもっとアイディアを出し合って協力の輪を広げて行きたいと思うのですが、どうでしょうか?
横浜ハランベーはチャリティイベントとして素晴らしい成果を上げましたし、各地でコツコツ募金活動をしてくれている人たちもいます。
JIWEではチャリティCDを作ろうというアイディアもあります。
フリーマーケットの売り上げを寄付してくれた人もいます。
自分はそれほど出せないけど、とにかく周囲の人たちに声をかけまくって募金してくれているひともいます。
アクセサリーやTシャツを作って、その利益分を募金しようと言ってくれている人も居ます。

みんなでアイデアを出し合えばいろんな可能性が見えてくると思います。

日本で暮らしていたときは人の命の価値について、真剣に考える機会もあまりなかったように思います。
しかし、ここでの暮らしは「人が死ぬ」ということが当たり前のように目の前にあり、死と背中合わせで生活している人も大勢いる。
銃犯罪も日常茶飯事だし、「だれそれが先週死んだらしいよ」なんて話しもよく耳にする。

貧困や経済格差で苦しい生活をしてる人も数え切れないほど沢山います。
一日に飢餓で死んでしまう人が全世界で5万人もいて、一方日本国内で一日に捨てられている食品の量が3000万食もあるという話も聞きました。

世界中の人々の命の価値が平等ではないとしたら、一人でも多くの人が自分よりも不幸な環境に置かれた人を、それぞれのできる範囲で手助けできれば、世の中はもう少し幸せになるんじゃないでしょうか。

みんなの協力でカテンべに少しでも多くの生きる希望をあげられたらと思います。
よろしくお願いします。
2006,3,26  大西匡哉
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by keep_music | 2006-03-27 11:46 | 経過報告
2006年3月18日付け会計報告
早川千晶

UPEPOアフリカの風ネットワーク
カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介

募金目標金額        9,431,786円
募金金額合計        1,389,809 円 + 7,000ksh
3月18日までの支出合計   946,614円


(各項目の明細についてはウペポHP内の会計報告をご参照ください)

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カテンべ救済基金にご協力くださいまして、ありがとうございます。
今日は今後の支出予測と募金目標金額についてご説明させていただきます。

2月14日付けで大西匡哉君が日本の友人たちに送った1本のメールが、この「カテンべ救済基金」を立ち上げるきっかけとなりました。(その最初の呼びかけ文は、「基金の設立にあたって」というカテゴリで読むことができます。)
腎臓移植手術を受けなければ生きることができないカテンべを助けて欲しい、という、真摯な呼びかけに応えて、多くの人々が動きはじめました。

彼の最初の呼びかけ文では、「腎臓移植手術にかかる費用は約500万円」との報告でした。
ところが、手術を受ける準備が整うまでの間、カテンべは週3回の透析を受けなければ命をつなぐことができないことがわかりました。
そして、手術を受けたあとも、移植された腎臓の適合性を高めるための薬を飲み続ける必要があります。
透析を中心とした治療が何とか軌道に乗ってきた今、手術日程にひとつの目標を立て、今後かかってくる費用を算出しました。

仮に、2006年7月1日に手術を受けると想定し、手術までにかかる費用、手術そのものにかかる費用、そして、手術後10年間の薬代の合計金額を算出しましたところ、5,487,388 ケニアシリングという計算になりました。
これは、3月18日現在の換算レートによると、 9,431,786円 になります。
そこで、これを現時点での募金目標金額として設定し、このブログで随時、募金の進行状況をお伝えしていきたいと思います。
換算レートの変動や、現時点で予測がつかない費用が発生してくる可能性があることから、この募金目標金額は今後変動していくものと思われますが、会計報告のたびに、あわせてご報告していきたいと思います。

なお、ケニア以外の国で腎臓移植手術を受ける可能性についても調査中です。情報をお持ちの方は、ご一報いただけると大変ありがたいです。
どうかよろしくお願いいたします!
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by keep_music | 2006-03-22 15:36 | 会計報告
最新情報
早川千晶
UPEPOアフリカの風ネットワーク

3月18日現在、集まった募金合計は 1,359,809円 になりました。ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!


このブログをごらんになっている皆さん、こんにちは。早川千晶と申します。私はケニアに住んで18年目になる者で、大西匡哉君の友人です。匡哉の弟、カテンべ君が死の寸前でナイロビにやってきて1ヶ月ちょっとたちました。ナイロビで影ながら匡哉のサポートをさせてもらっています。これから私からもときどき、このブログでカテンべ君の最新情報をご報告させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

生死の境をさまよって、めまぐるしい1ヶ月でしたが、ナイロビにカテンべが暮らすためのアパートを借りて週3回の透析に通いはじめてから、だんだんと状況は落ち着いてきました。まだほとんど歩けないし、片時も油断できない状況ではあるけれど、生活の場を安定させることができたせいで、カテンべ本人も家族たちも気持ちが落ち着いてきて腎臓移植手術に向けての準備をはじめています。
アパートを借りたのは、ナイロビのキベラという地区のはずれです。キベラは私が仲間たちと共に孤児のための学校を作っているスラム地区です。借りたアパートは、スラムの粗末な住居ではなく、清潔な環境で落ち着いて生活できるコンクリート5階建てのしっかりしたアパートです。カテンべが歩けないため、車で横付けできる場所、そして、衛生面に問題がない場所というのが条件でここに決めました。キベラには私たちの仲間がたくさんいますので、何かと手伝ってもらえるというのも利点です。ですが水が出ないので、水は毎日、下から4階の部屋までかついであがらなければなりません。
このアパートを借りてから、匡哉はずっとそこでカテンべと共に暮らしています。週3回は腎臓センターに透析を受けに行かねばならないので、そのたびにこの4階の階段をカテンべをかついで上り下りしなければなりません。
家にいるときのカテンべは、寝ているか座っているかしかないので、匡哉がカテンべの気持ちを盛り上げるために工夫を凝らしていろいろなことに挑戦しています。ピアニカを弾いたり、ラジオを聴いたりしていますが、この前遊びにいったときにはカテンべと匡哉のお絵かき帳を見せてくれました。カテンべが描いていた、村の生活風景の絵がとってもステキでした。家があって、外にトイレがあり、畑にはトウモロコシが豊かに育っている、という生き生きとした絵でした。匡哉も面白い絵を描いていました。小さな露店で野菜や果物を売るおばちゃん、バイクやバスが通り過ぎる道路の脇でタイコを叩いている人、遊ぶ子供たちや我が道をいくネコなど、その上には青空が広がっているというアフリカのにぎやかな街角の絵でした。早くカテンべが元気になって、他の子供たちと同じように裸足で走り回ったり、学校に行ったりできるようになるといいなと心から思います。

おだやかな生活が戻ってきたように見えるキベラプラザのアパート暮らしですが、実際には片時も油断することはできません。カテンべはいつなんどき、発熱や呼吸困難、痙攣などの発作を起こすかもわかりません。透析も順調なようですが、実際には、透析のたびに、透析中に発熱したり、吐いたり、胸の痛みを訴えて苦しむことがあります。なので匡哉は夜が心配だといって、夜間も泊り込んでいるのです。
こうやって匡哉がそばにいてくれることで、カテンべやカテンべの両親はどれだけ心強く思い、救われていることだろうかと思います。私はこれまで長い間、アフリカの様々な村に関わりを持ってきましたが、あちこちで、重病の大人や子供に出会うことありました。何度か訪れたことがある村では、10歳のときに全身に焼けどを負った男の子がいました。貧しい親は医療費を捻出できず、何年たっても彼の焼けどはジクジクしたままで癒えることはありませんでした。全身焼けただれてひどく痛み、彼は歩くことも家の外に出ることもできず、ただボロ布を体に巻いて、真っ暗な部屋の中で横たわっているだけです。土壁に藁葺き屋根の粗末な住居には、とても小さな窓しか開いていません。光も風も、部屋の中にほとんど入ることはなく、昼間はうだるような暑さです。傷口に蝿がたかり、化膿させ、さらに痛ませます。彼はただそこに横たわり、来る日も来る日も、ひたすら痛みに耐えていました。
別の村で出会った女性は、6歳の子供を残して死にました。彼女は重病で、寝たきりになってしまいましたが、やはり貧しさのせいでまともに医療を受けることができませんでした。寝たきりの彼女に食事を運んでいたのは6歳の息子です。最後の日、彼女は、外に出て空気が吸いたい、と言ったのです。息子は、近所の人に助けを求め、土壁の貧しい小屋から彼女を外に出してもらいました。彼女はその後まもなく、外の空気を吸いながら息を引き取りました。その6歳の息子は、その後ナイロビのキベラスラムにやってきて、現在は私たちの学校に住んでいます。5年生になりました。
このような苦しみを、彼らはなぜ負わなければならないのか。私はこれまで何度も、そんな場面に接しても何もできず、無力感にさいなまれてきました。カテンべは匡哉に出会って、苦しみに対して無力だった自分から、今、刻一刻と変化していっている自分を実感していると思います。カテンべの人生をより良いものにするために、全力で取り組んでいる匡哉の誠意は、カテンべに今まで得たことのない希望を与えてくれていると思います。そして、匡哉の呼びかけに瞬時に応えてくれた、日本のたくさんの人々の気持ちは、カテンべに苦しみを乗り越えて生きていくための勇気と力を与えてくれていると思います。

日本からの励ましの声はカテンべの心にまっすぐ響いているという実感を、ここのところ私はカテンべに会うたびに感じています。彼の表情が変わってきました。そして、自ら積極的に病気に立ち向かっていこうとする心意気が、いろいろな場面で伝わってくるようになりました。本当は食べたくて仕方がないものもガマンして、自分で食べるものに気をつけるようにもなってきました。瀕死だったカテンべにとって、ナイロビにやってくる直前には、自分が死の一歩手前にいるという実感があったのではないかと思います。そして、そこから救い出してくれた匡哉は、今のカテンべにとって、生きるために残されている唯一の希望の光に見えているようです。だから、カテンべは匡哉の言うことを全部真剣に聞きます。まっすぐに信頼を向けてがんばっています。

皆さんにとって、会ったこともない、まったく見ず知らずのアフリカのひとりの男の子のために、励ましの気持ちや温かい心を届けてくださって、本当にありがとうございます。瀕死のカテンべを目の前にして、途方に暮れていた私たちですが、そんな私たちにこうして力を与えてくださった皆さんに心から感謝しています。この気持ちをどうやって表したらいいのかわからないのですが、とにかくカテンべにとって最良の方法を模索して最善を尽くすこと、そして、カテンべのように苦しまされている世界中の人々に少しでも救いがあることを祈り続けたいと思います。希望というのはひとりで生みだせるものではなく、たくさんの人々に支えられて勇気や希望や生きる力を与えてもらえるのだということを実感する毎日です。

皆さんにたくさんの「ありがとう」を届けたくて、ブログに書き込みさせていただきました。

これからもちょくちょく、カテンべと匡哉の様子を報告させていただきたいと思います。


2006年3月19日
早川千晶
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by keep_music | 2006-03-20 09:34 | 経過報告
募金状況の報告
大西 匡哉

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって

カテンベの紹介

アマニヤアフリカからの報告によると、
3月7日現在の募金総額が1,067,685円となりました。
協力してくださった皆さんどうもありがとうございます。
わずかな期間でこれほどの募金が集まったことに正直驚いています。
今後ともご協力よろしくお願いします!

なお3月5日に横浜黄金町アースリーパラダイスカフェにて
カテンべ救済チャリティーイベント
*** 横浜ハランベ ***
が行なわれました。
当日会場には200人以上の人が参加し
236,185円の募金が集まりました。
参加してくれた皆さん、アーティスト、ミュージシャンのみんな
出展者の皆さん、主催者ならびに関係者の皆さんありがとうございました。
心あるみんなの協力にとても勇気付けられ、励まされました。
ありがとう!

主催者キム氏の報告も届いています.-------最新のコメント
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by keep_music | 2006-03-13 11:26 | 会計報告
経過報告2006年3月10日
大西匡哉

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介

カテンべをナイロビに連れてきてから一ヶ月がたつ。

最初に医者には「もう手遅れだ」と言われ、M・P・SHAHホスピタルに緊急入院し、透析を始めてからも嘔吐や痙攣や割れるような頭痛に襲われ、やっと退院したのもつかの間、夜中に呼吸困難を起こし、M・P・SHAH緊急搬送し再入院と、何度も生死を彷徨ってきた。
付き添ってきた自分も、この小さな命の行方に何度も胸を締め付けられ、祈り、とにかく少しでも良くなるようにという気持ちだけで動き回ってきました。
そして、今なおカテンべはたくさんの人に支えられながら、着実に一歩一歩前進しようとしている。

現在カテンべはじっくり闘病生活を送るため、ナイロビのキベラスラムのアパート(キベラプラザ)を間借りして、週に3回透析に通っています。
状態はほぼ落ち着いており、透析にもだいぶ慣れてきたようで、昨日の透析時も2時間経過後に血圧が153/95、脈拍100まであがりましたが、その後とくに何の症状もなく(今までならその後激しい頭痛や吐き気などに襲われていました。)無事4時間の透析を終えました。
透析後の体重は25kg。

キベラプラザでの生活も、自由に遊びたいときは遊び、トランプをしたり、ピアニカの練習をしたり、スワヒリ語の民話の本を読んだり、ラジオでポップスを聞いたりと楽しく過ごしています。
が、まだ疲れやすいようで、しばらく起き上がっていると「首が疲れた。」と言ってソファに横になります。

キベラプラザはマーケットとバス通りに挟まれた一角に建てられた5階建てのアパートで、カテンべたちの部屋は4階。窓からはマーケットが見渡せてなかなかにぎやかなところです。
このところ毎日夕方に大雨が降るので、このマーケット、足元はドロドロ、長靴がなければとても歩けません。
長靴を履いて歩き回ってみると、野菜、果物、豆、とうもろこし、ジャガイモ、マンゴー、靴、布や服、ラジカセ、鍋やヤカン、炭、コンロ、ニワトリ、その他細々とした日用品など、ところ狭しと様々な品物が掘っ立ての店に並べられ、なかなか楽しいところです。
カテンべは時々窓からこのマーケットを眺めています。
マーケットの向こうには小学校が見え、休み時間には広いグラウンドを走り回っている子供たちの遊び声が聞こえてきます。

引っ越してきた初日、カテンべと二人でアパートの屋上に登ってみました。
階段があるのでおんぶしてやろうとすると「大丈夫だ、」と言い、自力で登り始めました。
片方のうでを支えてやると、もう一方の手で手すりを掴み、上半身の力で下半身を引き上げるようにして、ゆっくりとですがとうとう最後まで登りきった。屋上には洗濯物がたくさん干してあり、その向こうにはキベラのトタン屋根が果てしなく続いていた。

カテンべの足腰はまだ相当弱っているようです。
平地でさえ壁や他すりに捕まりながらゆっくりとぎこちなく歩いています。

友人の送ってくれた情報によると、腎臓から排出されるはずのリンが血液中にたまると、副甲状腺を刺激し、副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌され、骨を溶かすらしい。
同様に腎臓で活性化されるビタミンDが不足すると、食物中のカルシウムを吸収できず、血中カルシウム濃度が減り、それを補うためにPTHが分泌され骨を溶かす。
実際カテンべの最初の血液検査の結果は、リンは2,30mmolで平均以上、カルシウムは1,13mmol で平均の半分以下だった。
さらにクレアチニンという老廃物は1155,00mmolと平均の約10倍以上で、腎臓がほぼ機能していないことを示している。
このほかにも赤血球やヘモグロビンの数値も恐ろしく低く、カテンべがどれほど危険な状態であったかということを物語っていた。

健康体であれば、これらの数値は体の様々な働きにより正常に保たれるのだが、カテンべの腎臓はもう機能していないため、透析を受けなければまたすぐにでも危険な状態になってしまう。
そもそもカテンべの腎臓はもともとはどこも悪くなかったのだ。
ただ腎臓と膀胱をつなぐ尿管という管が詰まってしまったために、尿が腎臓にたまり、ついには機能しなくなってしまった。
腎臓は一度壊れると二度と回復しない臓器だという。せめて5年前にもっとマシな医者に見てもらえれば、尿管のつまりを取り除くだけの簡単な手術で回復していたかもしれない。

この小さな少年の運命は、いまだ先の見えない闇の中にある。

2006,3,10      大西匡哉
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by keep_music | 2006-03-10 11:54 | 経過報告
カテンベ救済ライブ
ハランベー・ライブ

スローミュージックの若林忠宏さんによる
アフリカンポップス弾き語り


ハランベーとは、スワヒリ語で「助け合い・カンパ・寄付」などを表す言葉
たとえば 学校を作るにもハランベー(寄付)で建て、子どもの学費が足りなければハランベー(カンパ)し、もちろん病気などもハランベー(助け合い)です

ハランベーの輪を、日本に広げたい
かつて誰もが蓄えもなく助け合って生きてきた頃を、思い起こしたい


そんな思いに、スローミュージック提唱者・民族音楽演奏家の
若林忠宏さんが答えてくださいました。
アフリカ各地に伝わる歌からポップスまで、
人々に親しまれている音楽を紹介していただきます。

日時 2006年4月9日(日)午後2時より
場所 「瓢鰻亭・ひょうまんてい」ギャラリィ
福岡県京都郡豊津町326-1
参加費 大人1500円 子ども無料
主催 有機音楽共同購入組合
問い合せ しらいわ(shiraiwa824@ocn.ne.jp)まで
電話:0979-52-3099(当日090-8223-6837)


<若林忠宏さんのプロフール>
タモリクラブなどテレビ・ラジオ出演多数。
著書に「スロー・ミュージックで行こう」(岩波書店)
「世界の民族音楽辞典」(東京堂出版)など多数
尚、ライブ出演料をハランベーくださいました。
ライブ収益のすべて「アマニ・ヤ・アフリカ」を通じて、
治療の必要な子どもの医療費にあてられます(文責・白岩)

※アマニ・ヤ・アフリカは、ケニヤの子どもたちを支援する非営利団体です
※有機音楽共同購入組合は、命ある音=有機音楽を普及する活動をしています

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by keep_music | 2006-03-09 09:09 | イベントのお知らせ