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近況報告 2006年4月27日
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介
イベントのお知らせ
基金口座振込み先

現在、匡哉が日夜がんばってカテンベ基金のためのチャリティCDを制作しています。

キベラのマゴソスクールの子供たち、スラムの若者ゴスペルグループ・マシモニユースグループの面々も、カテンベを救うためのCDに参加することにやる気まんまんで取り組んでいます。

ミリティーニ村の「ジュンバ・ラ・ワトト(子供の家)」の子供たちは、先日、「カテンベのことが心配で、夜も眠れない。何か僕たちにできることはないの?」と聞いてきました。だから、匡哉がチャリティCDを作っているよ、と話しました。そうしたら、「僕たちもそれに参加したい!」と言って、グループを組んで歌とパーカッションの練習をはじめました。
村の長老で匡哉の師匠であり、カテンベの叔父でもあるマテラさんが指導にあたりました。
先週、匡哉はミリティーニ村に数日間だけ戻り、この子供たちの歌を録音してきました。数日間に渡り、朝から晩までひとつの曲に取り組みました。
途中でスコールが降り始めると、激しい雨がトタン屋根を打ち鳴らして、大騒音になります。そうすると録音は中断。雨がやんだらまた録音をはじめます。
こういうみんなの様子は、カテンベにもお話しているのですが、カテンベは「自分はひとりじゃない」という実感を持ちはじめていると思います。

学校がお休みの時期に入り、カテンベの妹、弟、お姉ちゃんがナイロビにやってきました。ひととき、カテンベの住まいはにぎやかになり、みんな再会してとても嬉しそうです。カテンベの闘病のために両親は忙しく走り回っていますので、まだ小さな妹や弟はさびしい想いに耐えてきていました。子供たちでいっぱいの明るい食卓は楽しいものです。

さて、兄弟姉妹5人が勢ぞろいしたので、ここでもレコーディングをしようということになりました。
カテンベが、自分も得意な歌を歌いたい、と言ったのです。
じゃ、ちょっと録音してみようか、と匡哉が言い、録音機材を持っていきました。カテンベが歌いはじめて、びっくり。カテンベがリードして、兄弟姉妹全員で、イスラムの歌を数曲歌いました。
哀愁ただよう、ちょっぴりもの悲しい切ないような旋律を、カテンベがとても美しい声で歌いました。こぶしもきいていて、目をつぶるとアラビアの砂漠が浮かんでくるようなかんじです。
実はカテンベ、こんなに具合が悪くなる前は、地元のモスクで一番歌がうまいチビッコだったのだそうです。モスクのお祭りのときなどは、ひとりでマイクを持ってたくさんの人々の前で歌い、拍手喝さいをあびて、たくさんの贈り物をもらったのだそうです。
カテンベは、匡哉に録音をしてもらって、一生懸命歌って、とても嬉しそうでした。とても充実した顔をしていました。

兄弟姉妹全員で歌う歌声を聴いていたら、私は涙が出そうになって困りました。
チャリティCDは完成までにまだ時間がかかりそうですが、どうか楽しみにしていてください。

早川千晶
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by keep_music | 2006-04-27 14:06 | 経過報告
イベントのお知らせ
●5月20日(土)~21日(日) 東京

アフリカンフェスタ

5月20日(土)~21日(日) 日比谷公園
入場無料

http://africanfesta.com/

*20、21日の両日、NGOコーナーに「アマニ・ヤ・アフリカ」が出展します。
カテンベ救済基金のチャリティグッズの販売も行います。1週間だけ帰国する早川千晶もテントにいますので声をかけてください。
カテンベの写真や映像なども用意していきたいと思います。


*5月21日(日)
12:30~13:10
早川千晶とヒデのトークショー
サテライトステージにて。


(ヒデは、フジテレビの番組「あいのり」に参加してアフリカを旅したあと、アフリカに貢献したいと思いはじめ、JAMAAというインターネット上のアフリカ雑貨店を開きました。アフリカの旅の話、アフリカに貢献したいと思うようになったこと、実際に行動をはじめるまでのことなど、早川千晶が聞き手になってヒデ21歳の想いを聞きます。)

*5月21日(日)
15:45~16:30
早川千晶のアフリカトーク
「キベラスラムの子供たち」
レクチャーコーナーにて。


キベラスラムでがんばって生きている子供たちの話をします。カテンベのことについても触れたいと思います。


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●5月22日(月) 仙台

アマニ・ヤ・アフリカ 石原邦子 ケニア帰国報告会
& ゲスト出演 早川千晶(ケニア在住ライター)


日 時  5月22日(月) PM 7:00~9:00
場 所  141エルパーク仙台5F(部屋未定)
会 費  1000円 全額ケニアのカテンベ君腎臓移植基金に使われます


お問い合わせ
022ー247ー4225 (石原)
amaniafrica@yahoo.co.jp


●石原邦子(いしはらくにこ)
仙台をベースに活動するNPO「アマニ・ヤ・アフリカ」代表。東北のアフリカおばさんとして有名な石原さん、通称、ママ・イシハラは、1999年からケニア各地で学費支援、貧困児童のための給食支援、スラムの学校運営のサポート、キベラスラムの職人さんたちのサポート、貧困家庭の女性たちのグループ活動、フェアトレードなどを手がけている。毎年、ケニアを深く知り交流するためのツアーを開催。ケニアから2名の留学生を日本に招聘。ケニアと日本の架け橋になる活動を活発に展開している。

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●5月25日(木) 岡山県倉敷市


早川千晶 スライド&トーク

ケニアのスラムで生き抜く子供たち
~世界の子供たちの未来を考える~

日 時  5月25日(木)午後1時~午後3時
場 所  倉敷中央病院 総合保健管理センター 古久賀ホール
(倉敷郵便局 西側隣接 駐車場あり)

〒710-0056
岡山県倉敷市鶴形1丁目8番5号
TEL:086-422-6800 FAX:086-427-0515


ケニア最大のスラム、キベラで、苦難を乗り越えながら生き抜いている子供たちがいる。親を失い、虐待を受け、路上でゴミをあさってでも生きようとする子供たち。そんな彼らに救いの手を差し伸べる大人も、スラムには存在している。互いに助け合い、再生していく彼らの姿は、絶大な生命力を放っている。アフリカのスラムで生き抜く子供たちの姿を通して、日本も含む世界の子供たちの未来について考えたい。


●早川千晶(はやかわちあき)
ケニア在住17年のライター。執筆活動のかたわら、キベラスラムで、孤児、ストリートチルドレン、貧困児童のための寺子屋「マゴソスクール」の設立、運営ほか、給食活動、図書館作り、ミリティーニ村でジュンバ・ラ・ワトト(子供の家)の設立・運営などを手がけている。著書に、「アフリカ日和」、「輝きがある。~世界の笑顔に出会う瞬間(とき)」、大西匡哉との共同プロジェクトJIWE制作のCDに「TWENDENYMBANI~キベラスラムのゴスペル」、「センゲーニャ~東アフリカの伝統音楽」がある。
ウペポ~アフリカの風ネットワーク
http://homepage2.nifty.com/upepo/index.html
JIWE
http://orio.jp/jiwe/
カテンベ救済基金
http://keepmusic.exblog.jp/
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by keep_music | 2006-04-27 13:58 | イベントのお知らせ
街頭募金へのご協力をお願いいたします
カテンベ救済基金の街頭募金を、5月22日(月)仙台で行うことになりました。
お手伝いしたいという人を大募集します。
カテンベの命を救おう!と、私と一緒に街頭に立って、叫んでくれる方!
ぜひぜひご一報ください。
また、通り掛かりに声をかけてくださる方も歓迎です。
私は1週間しか日本にいることができませんが、他にも各地でカテンベ君のために募金運動をしようという方も、大歓迎です。
バイトしているシーチキン工場に募金箱を設置してくれた人、どこに行くにも募金のこびんを持っていってくれている人、チャリティTシャツを作って売ってくれている人、など、いろいろなアイディアが登場しています。
ぜひご協力よろしくお願いします!

5月22日(月) 仙台
カテンベ救済基金 街頭募金
時間: 16:00~18:00 141エルパーク仙台前の路上


お問い合わせ:
アマニ・ヤ・アフリカ
022ー247ー4225(石原)
amaniafrica@yahoo.co.jp
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by keep_music | 2006-04-27 13:27 | イベントのお知らせ
カテンベ救済基金の受け付け、銀行振込も可能になりました。
カテンベを応援してくださってありがとうございます。
カテンベ救済のための募金の受付が、これまでは郵便振替だけになっていましたが、銀行口座に振り込みしたいというお問い合わせを多数いただきました。そのため、銀行振込での受付も開始することになりました。
以下、どうぞよろしくお願いいたします。

仙台銀行
長町南支店
普通口座番号 2933531
口座名 アマニ・ヤ・アフリカ


*特にお申し出がない場合は、銀行から発行される「振込みの控え」で領収書に代えさせていただきます。
*アマニ・ヤ・アフリカ内、カテンベ救済基金からの正式な領収書をご希望の方は、お手数ですがメールもしくは郵便にてご連絡ください。お名前、ご住所、募金金額をご記載いただき、「領収書希望」と明記してください。
メールアドレス
amaniafrica@yahoo.co.jp
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by keep_music | 2006-04-27 13:16 | 基金口座振込み先
近況報告 2006年4月18日
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介
イベントのお知らせ
基金口座振込み先

数日前に、カテンベのもとに嬉しい訪問者が来てくれました。
ロンドンに住んで10年になるケニア人のカレンさんとその妹、マリオンさんです。
カレンさんは10年ぶりの里帰りで、ケニアに3週間の予定でやってきました。
私とカレンは昔からの友人ですが、10年ぶりの再会でした。
積もる話がたくさんあったのですが、ケニアを去ってから彼女のロンドンでの10年間の話を聞いて、私はとても驚きました。
私が知っていたカレンは、高校を卒業したばかりのとてもかわいい女性でした。彼女はひょんなことでロンドンに移り住み、その後、様々な運命の展開があったのです。
彼女はこの10年の間に2回、臨死体験をしたということです。
はじめは2001年に、完全に心臓・呼吸も停止して、体につけていた機械が完全にフラットになり、家族の人々は医者に「ご臨終です」と言われ、死亡時刻まで言われてからあと、よみがえったのだそうです。
それから次は2004年11月に、2人目の娘を6ヶ月で早産したときに、出血多量で危篤状態に陥り、やはり、心臓が停止したのだそうです。
ところが彼女はそのときもまたよみがえり、それからあと、不思議な力を持つようになったということを話してくれました。
カレンいわく、「神様の声が聞こえる」ようになったのだ、と。
そしてそれから彼女は、祈ることをはじめました。
苦しんでいる人のために祈る、病気の人のために祈る、ということです。
そして、苦しんでいる人々のために奉仕をすることが、自分の人生の仕事であると確信して、様々な活動をするようになりました。
今回、私に会いにきてくれたのは、私がサポートしているスラムの孤児の子供たちに会うためでした。カレンはキベラスラムのマゴソスクールに遊びにきてくれたのですが、大量の食料をたずさえてやってきて、そして、子供たちのために祈ってくれました。その祈りの強烈だったことといったら。私はとても驚き、そして、とても感動しました。
マゴソスクールのいつも元気なオディアンボ君が、カレンのお祈りを聞いていて、突然、爆発したように泣きました。彼はとてもやんちゃ坊主のように見えるのですが、実は、両親を病気で失ってからあと遠縁の親戚に引き取られ、そこで虐待を受けています。
それから、母親が死亡してから労働力として売られていっていたエミテアちゃんが、あとでカレンのそばにきて、私たちのために祈ってください、と言ってきました。エミテアと仲良しのナンシーも一緒に、カレンと3人で手をつないで、とても強力なお祈りをしました。エミテアは泣いていました。

私はカレンに、カテンベの話をしたのです。
そうしたらカレンは、カテンベに会いたいと言いました。なのでマゴソスクール訪問のあと、カテンベの家に会いにいきました。
カレンはカテンベの手を握って、とっても長いお祈りをしてくれました。
本当に、神様に話し掛けている様子なのです。
すごく親身に、そして、とてもとても強く、神様に、カテンベを守ってください、カテンベを助けてください、と祈ってくれました。
そしてそのときに、「神様、カテンベの命を活かしてください。そしてカテンベはきっと助かったあかつきには、苦しむ人を助ける人になります。助けられたことをカテンベは決して忘れません。だから神様、どうかお守り下さい」
と言いました。
私はこのお祈りを聞いていて、とても感動して涙があふれました。
こんなに自然に、こんなに力強く、神様に語り掛けている姿を見たことがありませんでした。
そしてそこに、とても強烈に、存在感が感じられたのです。
カレンは、カテンベの部屋の壁や入り口、窓、そしてベッドの上にも、お清めをしてお祈りをさずけました。
家中に、精霊が満ちて、カテンベが守られますように、と、何度も何度もカレンは言いました。

カレンのお祈りのあと、カテンベはとても喜び、興奮状態でした。「僕はこれで治る気がする!」と言ったそうです。
お祈りによって病気に奇跡が起るかどうかはわからないけれど、私が思うに、こんなに真剣に自分のことを考えてくれた人がいる、という実感を持ったこと、それは、命に力を吹き込んでくれるんだと思います。
祈りの力は、すごいですね。
自分のために祈るのではなく、自分ではない誰かのために祈るということは、なんて美しいことかと思います。

先週、カテンベの故郷のミリティーニ村に行きましたが、村の子供たちが、「カテンベのことを考えると心配で、夜も眠れない。」と言ってきました。そしてみんなでお祈りをしました。毎日、カテンベのためにみんなで祈っているそうです。

カレンは今日の夜の飛行機でロンドンに帰りました。
6ヶ月の早産で生まれた、体重1kgにも満たなかった娘のマーシーは、心臓に穴が2つもあいていたのだそうです。生まれて直後に手術を行い、なんども生死の境をさまよったと言います。だけどとても元気に1歳になり、飛行機に乗ってケニアのおじいちゃんとおばあちゃんに会いに来たのです。
カレンは、「カテンベは必ず助かるわよ!
ロンドンからもお祈りしているからね!」と力強く言って、あばれるマーシーちゃんをだっこしてナイロビを出発しました。
カテンベはカレンにとっても励まされた様子でした。

2006年4月18日

早川千晶
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by keep_music | 2006-04-19 11:50 | 経過報告
2006年4月8日付け会計報告
早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介
イベントのお知らせ
基金口座振込み先

募金目標金額              14、526、365円
募金合計金額(日本&ケニア合計)   2、008、875円+7、000ksh
4月8日までの支出合計          1、144、860円

4月2日に産経新聞に記事を掲載していただいてから、3日間でなんと58人もの方々が募金をしてくださいました。本当にありがたいです。
心よりお礼申し上げます。これからもどうかよろしくお願いいたします!
できるだけ早く手術が受けられるように私たちもがんばりたいと思います。
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by keep_music | 2006-04-19 11:45 | 会計報告
「カテンべ救済基金」が産経新聞に掲載されました
カテンべ救済基金のことが、産経新聞の記事になりました。

産経新聞社 Sankei Web
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by keep_music | 2006-04-07 23:29 | 経過報告
近況報告 2006/4/7 その2
カテンべが勉強をはじめました

早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介
イベントのお知らせ
基金口座振込み先

カテンべの透析生活は順調ですが、週3回の透析の体への負担は大きく、体調を崩すこともしょっちゅうです。透析を受けている間に吐いたり、激しい頭痛や胸の痛み、呼吸困難などに苦しまされています。
そのせいで、4時間の透析を完了することができず、3時間ほどで中断しなければならない日も多いです。
そんなときはカテンべは落ち込みます。痛みもひどいし、涙が出てしまうほどつらいのです。
この前は、あまりにもつらいので、「もうあさっては透析に行きたくない」と言って涙をこぼしました。
それでも、がんばらなきゃと思ってカテンべはつらさに耐えています。

先日、夕食時におしゃべりをしていたときのことです。その日カテンべは饒舌で、楽しそうにユーモアをまじえながら、これまで自分が受けてきた手術のときの医者や看護婦の様子などを、ジェスチャー入りで面白おかしく語りました。
そのときの自分の不安な気持ち、麻酔をされるときの気持ち悪さ、医者や看護婦が右往左往する様子など、まるで実況中継のように表現力豊かに語ります。
透析のときのもようも、とても詳しく、実況中継してくれました。
透析をするのに上手な看護婦はいいけど、下手な看護婦にやられるとすごく痛いこと、ナイロビ腎臓センターの透析室で、10台くらいのベッドに横たわって透析を受けている「常連さん」たちの様子など。
「常連さん」たちは主におじさんたちが多く、みんな、手馴れた様子で仕事をしながら透析を受けたり、ヒマをつぶすための「お遊びセット」を持ってきていたりなど、カテンべの解説はとても面白かったです。
カテンべのように小さな子で透析を受けているのは他にいないので、おじさんたちにまざってカテンべは異色な存在です。

こんな話をひとしきり聞いてから、私はカテンべに、「カテンべは、病気のことについてほんとに詳しいよね。そして、病気のときのつらさが、誰よりもよくわかるね。カテンべのような人がお医者さんになったらいいのにね!」と言いました。
するとカテンべは、恥ずかしそうにはにかみましたが、嬉しそうにうなずいていました。
それから私はカテンべに会うたびに、「カテンべがお医者さんになってくれたら、私は、病気になったらドクターカテンべに診てもらいたいな!」と言うようになりました。そのたびにカテンべは笑います。だけど、まんざらでもない様子です。

私は、カテンべ一家のキベラプラザでの生活を見ていて、いつも、気になっていることがありました。
一日置きに透析に通うことだけが、日々の生活の中で中心になっている出来事です。
村から出てきて慣れない都会暮らしと、息子の病気への心配で、お父さんもお母さんも、ストレスでいっぱいになっています。
カテンべは、歩くことができないから、ほとんど一日中、家の中にいるしかありません。
自分のベッドに横たわっているか、居間のソファに座っているか。
匡哉がいるときは、匡哉が一緒にお絵かきをしたり、音楽を練習したりしています。
だけど、そうやってつきっきりでいる匡哉も、そのうち体調を崩してしまうのではないかと私は心配になりました。
14歳といえば、ほんとは、将来について考えはじめたり、目標や夢を持ったりしはじめるときです。思春期になって、親と一緒にいるよりも自分の世界を広げていく頃でしょう。それなのにカテンべは、5年生から学校にも行けず、将来について目標や夢を持つこともできず、ただひたすら、一日おきに透析に通うだけの毎日です。
母親とも24時間びったりと一緒にいなくてはならず、何から何まで世話をしてもらわなければなりません。これも思春期の男の子にとって、ひどいストレスに違いありません。
カテンべは極度の発育不良で体の大きさが小学校低学年くらいにしか見えません。だから、近所の子供たちも、遊びに来るのは、7歳や8歳の小さな子供たちばかりです。
だけどカテンべは14歳なんです。カテンべの精神は、思春期の男の子です。カテンべの同級生だった子供たちは、みんな、カテンべをはるかに追い越して大きくなっていきました。もう立派なお姉さん、お兄さんばかりです。カテンべだけ取り残されて、小さいままです。
こういう状況は、彼の精神にいかに負担を与えているかということが、常々、私は気になっていました。
彼も、思春期の男の子らしいことができるといいなと思います。
将来に夢や目標を持って、それに向かって前進していく時間を過ごすことは、今は歩くことができないカテンべにだってできるはずです。
そのためには、彼も、勉強ができるチャンスがあったらいいなと思いました。そして、自分よりも年上のお兄さんがいたら、いろいろな話し相手になってもらえるし、刺激を受けてよいだろうなと思いました。
そこで、カテンべに聞いてみました。
勉強することって楽しいよ。家庭教師が来てくれるようだったら、勉強してみる?そう聞いてみました。
すると、カテンべは、目を輝かせてうなずきました。「やってみたい」と言いました。

そこで、私は同じキベラプラザに住むお友達のオティエノ君に相談をしました。
オティエノ君は苦学生です。彼は小さいときに両親を亡くし、おじさんの世話になって高校までを卒業しました。今は専門学校に通いながら、おじさんの家の手伝いをしています。
カテンべの家の1階下にオティエノ君とおじさんは住んでいます。
オティエノ君に相談してみると、彼はその事情をとてもよく理解してくれました。そして、カテンべに家庭教師をしてくれることを快諾してくれました。これはとても嬉しかったです。
苦学生であるオティエノ君ですから、無償奉仕のボランティアではあまりにも悪すぎると思いました。なのでわずかでも私が出したいと思って、オティエノ君に「ざっくばらんに言って、いくらでやってくれる?」と聞いてみました。
そしたらオティエノ君は、ものすごく躊躇したすえに、「月に2000シリング(約3400円)でももらえたら嬉しいな」と言いました。
なんと! 毎日2時間づつ、教えにきてくれるというのに。これは無償のボランティアといってもいいような金額だと思います。
これは私がカテンべへのプレゼントにすることにしました。
オティエノ君に3000シリング分の教科書を見繕って買ってきてもらいました。
4年生と5年生用の算数、理科、社会、英語、スワヒリ語。と、新品の教科書とノートがそろいました。

それからカテンべは、ものすごく張り切って勉強に励んでいます。
オティエノ先生はとても熱心におしえてくれて、さらに、透析にも付き合ってくれたり、と、すごく心強い味方です。
お母さんのストレスも軽減されるようになってきたみたいです。

それから私は、カテンべに会うたびに、毎回、「勉強は、どう?」と聞きます。
カテンべは、そのたびに、ノートや教科書を見せてくれて、いろいろ解説してくれます。そうやって話しているときのカテンべは、とても生き生きしていて嬉しそうです。

カテンべがいつかほんとにお医者さんになれる日がきたら、すごいですね!
きっと、誰よりもよく、患者さんの体のことや気持ちがわかるお医者さんになれると思います。

早川千晶
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by keep_music | 2006-04-07 23:11 | 経過報告
近況報告 2006/4/7 その1
[カテンべ救済基金・ケニア版ができました]

早川千晶

カテンベ腎臓移植基金の設立にあたって
カテンベの紹介
イベントのお知らせ
基金口座振込み先

こんにちは。ナイロビから早川千晶です。
ケニア側でも基金を立ち上げ、銀行口座を開設することができました。
この口座は、カテンべの父親と、ナイロビでの最大の協力者であるキベラスラム在住のリリアン・ワガラの2名が連名で署名者になっています。2名両方がサインしなければお金を引き出すことはできません。
私が口座の出入金の確認と報告をすることになりました。
これから、この口座は、ケニア在住者と、日本以外の外国からの募金の受付として使います。
ロンドンに住んでいるケニア人の友人を通じて、ロンドンのアフリカ人コミュニティにも呼びかけをしてもらうことになりました。
ケニア内での募金運動は、カテンべの家族を中心として、村の有力者たちでハランベー委員会を組織して進めていきます。
近日中に、「カテンべ救済基金」の英語版を作りたいと思っています。

口座名: Katembe Medical Fund
銀行名: Kenya Commercial Bank
支店名: Kipande Branch
口座番号: 005141331122

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by keep_music | 2006-04-07 23:05 | 経過報告